幕府への献上品だったます寿し。駅弁としては明治45年に販売されたのが始まり。

富山名物の定番!富山名物『ます寿し』のここが知りたい!

富山名物といえば、まず思い浮かぶのが「ます寿し」。

「ます寿し」「ますの寿し」「鱒寿司」など、呼び方の違いはあれど、どれも同じものを指します。

お土産や駅弁などで口にした事のある方も、そうでない方も、ます寿しを食べる前に知りたいポイントをまとめました。

そもそも「ます寿し」とは?

ます寿しのイメージ

ます寿しは、塩漬けで味付けした鱒を使った押し寿司の一種です。

木製の曲物(わっぱ)の底に笹を敷き、塩漬けで味付けをした鱒の切り身を並べて、そこに酢めしを押しながら詰め、笹を折り曲げて包み込み、重石をして作ります。

笹で包まれた状態のものが1つのものを、一段。2つ重なっているものを、二段と呼びます。

ます寿司の歴史

ます寿司の歴史は、江戸時代半ば、富山藩士で料理人でもあった吉村 新八が三代目藩主 前田 利興に「鮎寿司」を献上したのが始まりといわれています。

これは旨いと気に入られた藩主が、富山の名物として将軍に献上したところ、時の将軍吉宗の賞賛を得ました。

その後、神通川で獲れるサクラマスを使用して「鱒寿司」を作るようになり、以降、ます寿しが富山藩の献上品となったといわれています。
※富山観光公式サイト「とやま観光ナビ」より引用

熟練された職人技

ます寿し作り体験の様子

現在、富山市内だけでも十数店舗が伝統の「ます寿司」の味を今に伝え続けています。

熟練した職人が、新鮮なサクラマスを手際よくおろし、その日の気候や魚の状態に合わせた塩加減で素早く塩を打ちます。

ここまでの作業を身につけるには、毎日やっても最低5年はかかると職人は言います。

どのお店でも熟練した職人が、丹精を込めて作り上げています。

店舗によって違う味!

ます寿し店舗イメージ

ます寿司は、お店によって「味付け」、「鱒の厚みや並べ方」、「ご飯の炊き方」などの違いがあり、同じ味は一つとしてありません。

富山県民の方は、「肉厚度」「酸味度」「酢飯の柔らかさ」などの好みによって、ご贔屓のます寿し屋さんがあるそうです。

味比べしてみたいなと思った方には、「ぐるっとグルメぐりクーポン」がおすすめ。路面電車が1日乗り放題で、セットになっているクーポンは、特定お店で味比べにちょうど良い8分の1切れサイズのます寿しなどと交換出来ます。ます寿し以外の、富山の銘菓などとも交換も出来、富山市を美味しく楽しめます。

TOYAMA STYLE の「富山市をおトクにおいしく、路面電車でめぐってみた。ぐるっとグルメぐりクーポンでプチトリップ」の記事でも詳しく紹介していますので、ぜひご覧下さい。

上手な食べ方

ます寿しを開けた後、笹はめくらずに木の蓋の上に乗せます。

そして、ます寿しを買うとたいてい、小さなプラスチックのナイフが同封されているので、それを使って笹ごとケーキの要領で切り分けます。

そうすると、笹が付いたまま切り分けらけるので、手を汚さずに食べることが出来ます!

ます寿司作りを現地で体験!

手作り体験

(画像はイメージです。)

富山名物のます寿しは、「源ますのすしミュージアム」、「富山ます寿し協同組合」などで手作り体験も受け付けています。

自分で作ったます寿司をお土産にしてみてはいかがでしょうか?

源ますのすしミュージアム 公式サイト

富山ます寿し協同組合 公式サイト

Gallary

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富山のます寿司