中部山岳国立公園内を横断する立山黒部アルペンルート 大自然の絶景と、大迫力の黒部ダムを見にいこう【黒部ダムへの行き方】富山・長野からのアクセス・時間・料金を解説

黒部ダムへの富山側、長野側からの行き方・所要時間・料金、立山黒部アルペンルートのスタート地点までの車やバスでのアクセス方法、駐車場情報などを写真付きで詳しくまとめました。

高さ日本一を誇り、人気観光地でもある黒部ダムは、3,000m級の山々が連なる富山県立山町、長野県との県境近くに位置します。

どうやって行けばいいの?という疑問に応えるべく、富山側から行く場合、長野側から行く場合のルートをそれぞれわかりやすくご紹介します!

黒部ダムへのアクセスは富山と長野の2方向から

 

黒部ダムへは、「立山黒部アルペンルート」を利用して行きます。

 

立山黒部アルペンルートとは?

立山黒部アルペンルートは立山町にある「立山駅」と、長野県大町市にある「扇沢駅」を結ぶ、中部山岳国立公園内を横断する観光ルート。

景観と環境保護のため、車で行くことはできません。(アルペンルートのスタート地点である立山駅までは車可)

 

黒部ダムは富山県と長野県とのほぼ県境に位置し、長野側からと富山側の2方向から行くことが可能です。

 

<黒部ダムに向かう2つのルート>

1.富山ルート

富山県側から行くルート。片道約2.5時間(立山駅ー黒部ダム間)

 

富山ルートはこんな人におすすめ

✓富山県在住。もしくは住んでいる地域が長野県よりも 富山県が近い

✓ 富山観光もしたい

✓ケーブルカーやロープーウェイに乗ってみたい

 

2.長野ルート

長野県側から行くルート。片道約16分(扇沢駅ー黒部ダム間)

 

長野ルートはこんな人におすすめ

・長野県在住。もしくは住んでいる地域が富山県よりも長野県に近い

・長野観光もしたい

・できるだけ早く行きたい

 

この2つのルートについて詳しく説明していきますね。

 

富山ルートと長野ルートの比較

各ルートの内容と所用時間から、2つの違いをみていきましょう。

 

●富山ルート[立山駅ー黒部ダム]

所用時間:片道約2.5時間(立山駅ー黒部ダム間)※混雑時は待ち時間などでさらに時間がかかります。

 

1.立山駅

↓(立山ケーブルカー)

2.美女平

↓ (立山高原バス)

3.室堂

↓(立山トンネルトロリーバス)

4.大観峰

↓(立山ロープウェイ)

5.黒部平駅

↓(黒部ケーブルカー)

6.黒部湖

↓ (徒歩)

7.黒部ダム

 

スタート地点の立山駅までは、車または電車(富山地方鉄道)で行くことができます。(この後の記事で立山駅までに行き方は詳しくご説明しています)

 

富山市中心部から立山までの所要時間

車:立山駅まで約50分

鉄道:電鉄富山駅から立山駅まで約1時間

富山ルートは丸一日、立山黒部アルペンルートを楽しみたい方におすすめです。

 

●長野ルート[扇沢駅ー黒部ダム]

所用時間:片道約16分(扇沢駅ー黒部ダム間)
電気バス1本で、黒部ダムにたどり着けます。

 

1.扇沢駅

↓(関電トンネル電気バス)

2.黒部ダム

 

長野ルートスタート地点の扇沢駅までのアクセス

・長野駅から車で約1時間30分
・信濃大町駅から車で約25分

※この2つの駅からはバスも出ています。(この後、詳しくご説明しますね)

 

富山ルートの魅力

●道のりは長いけど魅力がたくさん!!

 

黒部ダムは、富山方面から見ると、3000m級の山々・立山連峰を越えた先にあります。そのため、富山ルートはダムまでの道のりが長いです。

その分、道中で山岳リゾート・立山を楽しめる、魅力的なエリアがたくさんあります。

 

●春夏秋冬見どころが多い「室堂(むろどう)」

 

標高2450mにある室堂は、見どころが多いエリア。
春は雪の大谷で始まり、夏は高山植物、秋には紅葉のパノラマを楽しめます。

 

「みくりが池」は徒歩10分

あまり時間がない場合でも、火山の噴火で生まれた神秘的な湖「みくりが池」は、室堂駅から徒歩10分。

池周辺では、雷鳥などの貴重な生物に会えるチャンスも。時間が許せば、立山・室堂エリアまで足をのばせば、楽しさ倍増です。

 

●春~初夏の室堂といえば「雪の大谷」

 

そして、春~初夏の立山黒部アルペンルートの観光ハイライトといえば、「雪の大谷」。

ここ室堂で雪の大谷を見ることができるんです。

「雪の大谷」についてまとめた記事↓ ↓ もあるので、よかったらチェックしてみてくださいね。

 

富山ルートの起点「立山駅」への行き方

まず、富山ルートのスタート地点・立山駅の車と電車での行き方です。

 

●立山駅まで電車で行く場合

 

・「電鉄富山駅」から約1時間(富山地方鉄道立山線)

 

<電鉄富山駅の場所>

電鉄富山駅は、北陸新幹線富山駅から徒歩2分のところにあり、富山駅南口の電鉄富山駅ビル・エスタの2階が、電鉄富山駅の改札口です。

 

●立山駅まで車で行く場合

 

・富山駅から約50分、

・北陸自動車道立山ICまたは富山ICから約35〜40分

 

●駐車場は早朝から混雑

 

立山駅には現在6ヶ所・計940台分の無料駐車場がありますが、早朝から混むので要注意。駅に近い駐車場から埋まっていきます。

(GWやお盆、紅葉シーズンなどの混雑日は臨時駐車場が設けられることも)

 

駐車場(無料)Google Map

第一駐車場(無料)Google Map

 

他、立山駅近辺のの駐車場情報は↓ ↓に詳しく書かれているのでご参考ください。

立山駅駐車場情報(立山黒部アルペンルート公式サイト)

 

駐車場への停車と移動、切符購入に時間がかかることも考えて、立山駅に向かうときは早め早めに行動しましょう。

 

ケーブルカーやロープーウェイなどの切符購入はWEBきっぷが便利

 

立山から黒部ダムまでは「立山黒部アルペンルート」を利用するのですが、下記5つの乗り物すべて乗り継いで行かなければいけません。

 

✓ 立山ケーブルカー
✓ 立山高原バス
✓ 立山トンネルトロリーバス
✓ 立山ロープウェイ
✓ 黒部ケーブルカー

 

●料金

例:立山駅→黒部ダムの場合

✓ 片道:大人7,730円(小人3,870円)

✓ 往復:大人13,180円(小人6,590円)

立山黒部アルペンルート WEBきっぷ公式サイトより引用

 

各乗り物の切符は、当日でも買えますが、立山駅などでは長蛇の列ができ、1時間以上待つことも。

指定した時間の切符が事前予約できる「WEBきっぷ」がおすすめです。

繁忙期の予約分は埋まりやすいのでご注意を。)

 

購入サイトはこちら↓ ↓

立山黒部アルペンルート WEBきっぷ

 

当日券についての詳細はこちら↓ ↓

立山黒部アルペンルート 当日券について

 

富山ルートで黒部ダムへ

「立山黒部アルペンルート」の各区間の乗り物と乗車時間についてです。

 

●【立山駅ー美女平】立山ケーブルカーで約7分

 

後ろに荷台が付いている、珍しいケーブルカー。
標高475mの立山駅から標高977mの美女平駅までの標高差約500mを、急勾配でぐんぐん進みます。

 

●【美女平ー室堂】立山高原バスで約50分

 

美女平からはバスに乗り換え。車窓からは落差日本一の称名滝が見え、さらに標高が高くなると視界が開け、雲海が見えることも!

 

●【室堂ー大観峰】立山トンネルトロリーバスで約10分

 

立山連峰のひとつ雄山の直下を走るトロリーバス。バスといいながら、道路上の架線から電気を供給して走る鉄道の一種です。日本で唯一現役で動いています。

 

●【大観峰ー黒部平】立山ロープウェイで約7分

 

大観峰では黒部湖や後立山連峰を一望できます。
支柱が一本もないロープウェイから見える大パノラマに、乗客からは感嘆の声があがります。

 

●【黒部平ー黒部湖・黒部ダム】黒部ケーブルカーで約5分

 

黒部平で待ち時間があれば、ぜひ屋上のパノラマテラスへ。充実したお土産処と、その奥にある黒部平庭園もおすすめです。

全線地下トンネルを走るケーブルカーは日本で唯一。1969年の開業以来ずっと走り続けるレトロな車両にも注目です。

黒部湖駅に到着し、地下トンネルをまっすぐ進めば、まもなく黒部ダムが見えてきます!

トンネルを抜けた先に黒部ダムが見える見えるかと思うとワクワクしますね!

 

長野ルートの起点「扇沢駅」への行き方

ここからは長野ルートのご説明です。

 

長野ルートのスタート地点・扇沢駅へは、車またはバスで行くことができます。

 

●扇沢駅まで車で行く場合

・長野自動車道安曇野ICから約60分

 

●扇沢駅の駐車場情報

無料230台、有料350台の普通車用の駐車場があります。
無料駐車場を利用するなら、できるだけ早い時間に行くのがおすすめです。

 

扇沢 市営無料駐車場 Google Map

扇沢 第1第2駐車場 Google Map

 

他、扇沢駅近辺の駐車場情報は↓ ↓に詳しく書かれているのでご参考ください。

扇沢駅駐車場情報(立山黒部アルペンルート公式サイト)

 

●扇沢駅までバスで行く場合

長野駅の東口から特急バス、信濃大町駅からは路線バスが出ています。

詳しくはこちら↓ ↓

長野駅発(アルピコ交通)

信濃大町駅発(北アルプス交通)

 

長野ルートで黒部ダムへ

扇沢駅まで行けば、黒部ダムはすぐそこ!

 

●【扇沢駅ー黒部ダム】関電トンネル電気バスで約16分

 

●料金

✓ 片道:大人1,570円(小人790円)

✓ 往復:大人2,610円(小人1,310円)

立山黒部アルペンルート WEBきっぷ公式サイトより引用

 

「関電トンネル電気バス」の切符は当日でも買えますが、土日祝日や繁忙期などは混み合うため、指定した時間の切符が事前予約できる「WEBきっぷ」がおすすめです(但し、繁忙期の予約分は埋まりやすいのでご注意を。)

 

購入サイトはこちら↓ ↓

立山黒部アルペンルート WEBきっぷ

 

当日券についての詳細はこちら↓ ↓

立山黒部アルペンルート 当日券について

 

最新技術の電気バス

54年間の長きにわたり走り続けたトロリーバスに代わり、2019年からは電気バスが走ります。
このバスは、1往復ごとに約10分間の超急速充電ができる最新技術を導入。

関電トンネル内には、建設時に苦闘の末突破した破砕帯が、青い看板と照明で示されています。

破砕帯とは、岩盤が細かく砕け砂のようになった軟弱な地層のこと。
トンネルの切削工事の際、この場所で大量の土砂と冷たい地下水が溢れ出し、土木史に残る難工事となりました。

 

●いよいよ黒部ダムに到着

 

黒部ダム駅でバスを降りると、経路が2つに分かれます。

左の道からは、階段を下ってダムのえん堤、右の階段を上った先に、黒部ダムが一望できる下の写真の↓  ↓ 展望台に出ることができますよ。

 

 

2024年、新ルートが登場!

 

実は、黒部ダムへ行けるルートは、もう一つあります。

それは黒部ダムと富山県の秘境・黒部峡谷の欅平を結ぶルート。
電力会社の工事用ルートで、2021年現在は一般の人は利用できないのですが、2024年に一般の人向けに開放されます!

 

 

欅平は、宇奈月駅から黒部峡谷鉄道のトロッコ電車で行くことができ、こちらも人気の観光地。

2024年には、この欅平から蓄電池機関車などに乗り、黒部ダムをはじめ、立山一体にアクセスできるようになるのです。

秘境・黒部峡谷の大自然と、高さ日本一のダム、山岳リゾートをまとめて楽しめる日がくるなんて、まるで夢のようですね。

 

富山ルート、長野ルート、そして2024年開放される新ルート。黒部ダムへアクセスする3つのルートには、それぞれ特徴があります。

どの道で行っても、大自然の絶景と、人間の英知が集結したダムの素晴らしさに感動すること間違いなしです。

 

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黒部ダムへのアクセス方法はいかがでしたでしょうか?

特に6月下旬から10月中旬の黒部ダムの観光放水の時期は、見事な景観とダイナミックの放水の様子が相まって、感動的なシーンを体験することができます。

 

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