世界遺産に宿泊!冬の五箇山で合掌造りの宿に泊まる。
郷土料理や手すき和紙を体験

ユネスコの世界文化遺産に登録されている五箇山の相倉(あいのくら)合掌造り集落。

もっとも古いものでは江戸時代中期に作られたという、合掌造りの家に宿泊できることはご存知でしょうか?

雪深い冬の五箇山で合掌造りの宿に泊まり、山の恵みを感じられる郷土料理を味わい、古くから行われてきた和紙づくりを体験してきました。

世界文化遺産「五箇山の合掌造り集落」

五箇山は富山県南砺市の山にかこまれた地域。相倉集落と菅沼(すがぬま)集落のふたつが「五箇山の合掌造り集落」として、1995年に世界文化遺産に登録されています。

仏さまを拝むときに左右の掌(てのひら)を合わせた腕のかたちに似ていることから“合掌造り”と呼ばれています。急傾斜の屋根により、積もった雪が滑り落ちやすくなっています。

 

相倉集落には合掌造りの家が20棟あり、そのうちの6軒は宿として営業しています。

今回は築200年という「五箇山合掌の宿 庄七(しょうしち)」に宿泊します。

宿に着くと、囲炉裏で岩魚が焼かれているではありませんか! 夕食が楽しみですね。

五箇山合掌の宿 庄七

合掌造りの宿紹介(世界遺産五箇山観光情報サイト)

重厚さを感じる合掌造りの屋内

こちらは玄関を入ったところ。年季の入ったつやのある木材に歴史を感じます。

奥にはお手洗いや洗面所があり、大浴場は別棟にあります。

 

客室は和室が4部屋。1日2組または10名まで宿泊することができます。部屋はふすまで仕切られ、ふすまをはずせば大広間に。

外からよく見ると、合掌造りの家は2〜4階建てになっています。養蚕や、塩硝(えんしょう)、和紙作りをするための作業場を確保するために高層化していったのだとか。

生活と生業の場をひとつにした合理的な建築物と評価されている合掌造りの家、昔の人々の知恵があちらこちらに感じられます。

山の恵みをいただく夕食

夕食は囲炉裏のある大きな和室で。お膳にたくさんの郷土料理が並べられました!

・山うどのごま和え、わらびの酢の物などの山菜料理
・縄で縛っても形くずれしない硬さ!「五箇山豆腐」の揚げ出しやお煮しめ
・清流で育った岩魚、鯉のお刺身
・そば粉の入った「そばそうめん」
・栃の実を使った「栃もち」を揚げたもの

宿のご主人が厳選したおいしい富山県産コシヒカリと、天然なめこのお味噌汁とともにいただきます。

 

囲炉裏で2時間じっくり焼かれた岩魚は頭から骨まで食べられます。思わず身を乗り出してがぶり! 身がふっくらしていて絶品でした。

この地域ならでは。冬の郷土料理

こんな冬の郷土料理も。「かぶら寿司」は、かぶで魚の切り身をはさみ、麹に漬け込んで発酵させたもの。

はさむ魚は地域によって異なるそうで、五箇山ではサバの切り身を使うそうです。

 


こちらは里芋の「なんばころがし」。ごまみそで和えて、一味でぴりっと辛味が加えられています。

峠を降りた井波地域で採れる里芋がおいしいのだそうです。

囲炉裏を囲んで、五箇山民謡こきりこ体験

夕食後に囲炉裏を囲んで宿のご主人とお話をしていると、柱にかけてある木製のオブジェに目が止まりました。これは「ささら」という楽器で、日本最古の民謡といわれる五箇山の「こきりこ」で使われるものなのだとか。

 

両手で持って勢いをつけて動かすと、ジャッ、ジャッと気持ちのいい音が鳴ります。

108枚の板を編み合わせてあることから、煩悩を打ち消すと言われているそうです。

五穀豊穣を祈り、ささらを持って舞い踊るこきりこ。見てみたくなりますね!

豆炭アンカでぬくぬくのお布団

夜も更けて、お布団をめくると布袋が。湯たんぽかな? と思い開けてみると金属製のアンカでした。

しんしんと雪が降る静かな夜。温かいアンカのおかげで熟睡できました。

朝になってもかなり温かかったので驚き、宿のご主人に聞くと、豆炭が入っているとのこと。

お客さまが泊る日は、囲炉裏でじっくりと豆炭に火を入れているそうです。

歴史ある五箇山和紙を体験

宿をあとにして、相倉集落から車で15分ほどのところにある「五箇山 和紙の里」へ。ここでは五箇山和紙の手すきを体験することができます。

その昔、加賀藩の産業のひとつとして五箇山で行われてきたのが、楮(こうぞ)を原料にした和紙づくり。

現在は「越中和紙」として国の伝統的工芸品にも指定されています。

カラフルな和紙のモチーフ選び

一度に3枚作れるはがきサイズの枠に原料をすきあげ、お好みの和紙の飾りをのせてデザインしましょう。

 

カラフルでかわいい合掌造りのモチーフを入れてみました。

五箇山で作ったことがわかるように、ロゴも入れて。

五箇山和紙のはがきが完成!

水分を抜き、乾燥させると自分だけのオリジナルはがきが完成! 五箇山を訪れた記念に、さっそく投函してみました。

五箇山 和紙の里について

和紙の里には、和紙すきを体験できる「和紙体験館」のほか、五箇山和紙の歴史資料や製造工程などが展示されている「和紙工芸館」があります。

併設されている「道の駅たいら」には、物産店、レストラン、五箇山の歴史を知ることができる郷土館や体験交流施設などがあり、五箇山観光の拠点となる場所です。

※現在、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、「和紙体験館」では、はがきすきのみの営業となります。

Gallary

INFORMATION 施設情報

五箇山合掌の宿 庄七

道の駅 たいら 五箇山和紙の里