高岡鋳物発祥のまちでクラフト体験!やわらかい金属・錫(すず)で、 オリジナルアクセサリーを作る
富山県高岡市にある金屋町は、高岡鋳物発祥のまち。1860年に鋳物工場から始まった「大寺幸八郎商店」で、錫(すず)を使ったアクセサリー作りを体験してきました。
やわらかい金属なので、小さなお子さまも楽しんでいただけますよ!
目次
鋳物工場から始まった大寺幸八郎商店
江戸時代の風情が感じられる千本格子の家並みが残る高岡市金屋町。
大寺幸八郎商店は鋳物の製造卸を営むほか、ご自宅を店舗やカフェ&ギャラリーとして開放されています。
地元作家の作品や雑貨がたくさん
のれんをくぐると、店内には地元作家の作品や雑貨などがところ狭しと並んでいます。2021年の干支である、うしをモチーフにした小さなオブジェは、地元デザイナーによる銅の鋳物。毎年1種類ずつ作り、今回で十二支すべてがそろったそうです。
大寺幸八郎商店のオリジナルブランドであるkohachiroの錫アクセサリーも展示されています。これから作るアクセサリーの参考にもなりそう。じっくり見てしまいました!
アクセサリー作り体験コーナーへ
こちらは千本格子の窓に面したアクセサリー作り体験コーナー。金属を加工するためのさまざまなツールが置かれていて、職人気分が高まります。
今回の体験を指導してくださるのは、店主の大寺雅子さんです。
よろしくお願いします。
あわせて読みたい記事
何を作りましょうか?
まずは体験用ブックレットに載っている作品を見ながら、どんなものを作るかイメージしていきます。
ある程度成型された素材も見せてもらいました。ここからインスピレーションを得るのもいいかも。
この段階で悩んでしまう方が結構いるそうなので、事前に作りたい物や、デザインを考えておくのもおすすめです。
今回はピアスを作ります。まずは板状の錫をカット
やわらかくて軽い錫の特徴を活かしてみたいと思い、今回は大ぶりなしずく型ピアスを作ることにします。
デザインに合わせて、ちょうどいい板状の錫を選んでいただきました。ハサミでカットします。錫を切る感触が新鮮! ほどよい手応えを感じつつも、簡単に切れました。
槌目をつける
金槌で軽くたたき、表面にでこぼこした槌目(つちめ)をつけていきます。錫はやわらかいので、力の入れすぎに注意! だそうです。
いい感じに槌目がつきました。
角をハサミで少し切り落とし、紙やすりをかけてなめらかに丸めます。
あわせて読みたい記事
曲げる時は「一度で決める!」
次はデザイン的に重要なポイント、板を曲げる作業です。
「一度で決めましょう!」と大寺さん。やわらかい金属とはいえ、きれいな曲線にするためには、一気に曲げるのがいいのだとか。
気合いを入れて…曲げます!
立体感のあるしずく型になりました。イメージしていたものよりいいかも!
キリで穴を開け、ピアス用のフックを取り付けて完成です。
やわらかい雰囲気のピアスが完成
金属でありながらやわらかい錫は、雰囲気もソフトですね。
ふしぎな金属、錫の魅力。ぜひ手に取って体験し、そして身につけて体感してみてはいかがでしょうか?
奥のお部屋でお抹茶もいただけます
アクセサリー作りの後に、奥のお部屋でお抹茶をいただきました。
添えられたお菓子はアーモンドと和三盆がマッチした、ほろっとした口どけの洋風落雁(らくがん)。「コーヒーにも合うんですよ」と、大寺さん。
金屋町の石畳をイメージしたデザインが素敵な「洋風落雁KANAYA」。金屋町のおみやげ品を作るために有志で企画したものだそうです。アルミの鋳物で型をおこしたのだとか。高岡のおみやげにぴったりですね!
あわせて読みたい記事
大寺幸八郎商店のアクセサリー作り体験は、
小さなお子さまも楽しめます
アクセサリー作りの対象年齢は3歳から。金槌やハサミを使わずに作れるものもあるそうです。ご家族で体験するのも楽しそうですね。
高岡駅からは金屋町へは、路線バス(加越能バス)に乗って「金屋」停留所で下車すぐ。もしくは徒歩でも20分ほどです。土蔵造りのまち並み「山町筋」も含めて、高岡のまち歩きを楽しみながら訪れてみてはいかがでしょうか。