江戸時代の雰囲気残るレトロな港町富山市に立ち寄るなら『岩瀬エリア』を観光したい6つの理由。
富山市の北部、富山湾と神通川・富岩運河が交わる辺りが「岩瀬エリア」
江戸初期の建物が現存し、当時の雰囲気を残している静かな港町です。
本記事では、岩瀬エリアに立寄りたくなるような情報を紹介します。
その①:静かでレトロな町並み
岩瀬エリアは、江戸初期から日本海を行き来する北前船の港町として栄えてきました。
川岸を背に北前船廻船問屋が立ち並んでいた旧北国街道の町なみは、明治期に建てられた家屋が多く残っており、当時の様子がうかがえます。
その②:岩瀬エリアへのアクセス
ポートラム(路面電車)や富岩水上ライン(観光船)で
岩瀬エリアに立寄るなら、富山市ならではの移動手段「ポートラム(路面電車)」か「富岩水上ライン」がおすすめ!
ポートラムの場合、富山駅北口から東岩瀬駅まで約20分。
富岩水上ラインだと、富岩運河環水公園から、岩瀬カナル会館まで約1時間で到着します。
その③:見どころ
・北前船廻船問屋「森家」
岩瀬エリアの大町通りにある「森家」は、日本海で活躍した北前船の廻船問屋。
館長の名調子とともに楽しく見学することができます。
行きも帰りも荷を載せて「倍倍」に儲かることから、地元では北前船のことをバイ船と呼びます。
往復で儲かるので「のこぎり商売」ともいわれ財をなしました。
・森家土蔵群(酒商 田尻本店・工房)
かつて岩瀬の五大家と呼ばれた廻船問屋「森家」の土蔵として使われてきた「森家土蔵群」。
北前船の盛隆とともに増改築が繰り返され、一番新しい区画は大正時代のものといわれています。
戦後は米倉庫として使用されていましたが、老朽化も進んだことから一時取り壊しが検討されていたことも。
しかし貴重な建物を次代へと残すべく、再生プロジェクトにより見事に補修。
現在4区間が完成、レストラン、酒屋、ガラス・陶芸工房が土蔵群の中に入っています。
・岩瀬カナル会館
ライトレール終点岩瀬浜駅より徒歩3分の好位置にある「岩瀬カナル会館」
ここには観光情報やレンタサイクル(無料)がそろっているので、岩瀬まち散策のスタート地点に最適です!
カナルは、運河という意味。
富岩水上ラインの乗降所でもあり、デッキからは心地よい風と、富岩運河の眺めを楽しめます。
その④:岩瀬グルメ
・三角どら焼き
もっちりとした薄めの皮で、粒餡をぐるっと巻いてあります。
初めて見ると思わずびっくりしてしまう形ですが、食べやすく、あんこのたっぷり入った三角どらやきは岩瀬エリアの名物です。
・料亭 松月
1911年創業の老舗料亭。
富山港の東、岩瀬の浜より小路へ入った閑静な場所にしっとりと佇みます。
こちらでは富山湾の沖合で揚がる旬の魚をいただくことができます。
なかでも、富山を代表するシロエビの料理は絶品です。
その⑤:岩瀬曳山車祭り
岩瀬諏訪神社の春季例大祭として開催され、13基の曳山車(ひきやま)が勇壮に町を練り歩きます。
山車本体の上の「たてもん」とよばれる飾りのコンクールもあり、商売繁盛や時事ネタなど、各山車が毎年趣向を凝らしているのも見どころです。
夜には、山車どうしが激しくぶつかり合い、互いの力を比べる曳き合いが行われます。
この曳き合いの激しさから「けんか山車」という異名でも親しまれる、歴史と伝統のある祭りです。